メリット


建築の依頼先は建設会社やハウスメーカーなどいろいろあります。
その中で設計事務所に依頼するメリットは、設計事務所のノウハウが家つくりに反映されることと施工から独立した第三者としての監理者(施主の代弁者)が存在することだと思います。

建設会社やハウスメーカーにも設計者はいますが、あくまでもその会社に属した人なのでどうしても会社よりの見方になり、見積書の内容や契約条件の査定、工事に手抜きはないかなどは必ずしも正しく判断できません。

設計事務所に頼むと設計料がかかるので高くなると思われている方がいると思いますが、私は金額の面でいえばあまりかわらないのではないかと思っています。
ハウスメーカーと比較しながらその理由と設計事務所に依頼するメリットをあげてみます。


[1] いままでの経験から

長いこと仕事をしているとお客さんがすでにハウスメーカーなどから見積りをとっているケースがよくあります。

中身をみせてもらうと、建築工事費□□□万/坪と書かれていて、これが結構安く表現されています。
が、その他にいろいろな名目で多くの金額が計上されていて(中には私がみてもよくわからないような項目があることがあります)それらを合計すると私たちが通常設定する金額よりも大きくなることが結構あります。
すべてがそうだとは言いませんが、名のとおったハウスメーカーでまあまあの建物であればおおむねそうなります。
逆に、それでも安いものにはそれなりの“理由”があるとお考えください。

結果、設計料を含めても私たちが仕事する場合とそれほどかわらないことがほとんどです。


[2] 世の中の仕組みから

ハウスメーカーでは、、、

・たいへん多くの優秀(←あくまで営業に関してです)な営業マン(結構、高給取りみたいです)が働いています。
・テレビのゴールデンタイムに人気女優なんかを起用して大々的にCMをうっています。
・新聞をひろげると毎日のように広告が入ってます。(時には一面全部が広告ということもあります)
・住宅展示場へいくと立派なモデルハウスが建っていて、ニコニコした美人のお姉さんが迎えてくれますし、時には仮面○イダーやあ○ぱんまんなんかとも遊べます。

これらにかかる費用は莫大なものになりますが、すべて工事費の中に含まれています
しかも、これらの費用は会社が仕事をとるために使われるもので、決して家を造るために使われるものではないということを理解しないといけません。(←ここポイントです!)

一方、設計事務所が設計して建設会社に発注する場合、広告などに使う費用は微々たるものですからほとんどが家を造るために使われると考えてよいと思います。
実際、私の事務所の宣伝とか営業はこのHPぐらいでほとんどお金を使っていませんし、発注する建設会社もそれほど規模の大きくないところに頼むことがほとんどなので同様だと思います。

というわけで総額はあまりかわらず、しかも私たちのほうがコストパフォーマンスがよいと考えられます。


[3] 建築工事における経費の構成から

実は、建築工事費の中でもっとも大きくかわってくるのは“経費”というものです。(いいかえればその会社の儲けと考えていいと思います)

一般的には、
ハウスメーカーの場合25~30%程度といわれています。(なかにはもっと恐ろしいパーセンテージを聞いたこともありますが・・・)
建設会社などにお客さんが直接依頼した場合は15~20%程度といわれています。

それに対して私たち設計事務所が競争入札などで発注した場合10%以下になると思います。(逆にそれくらいでないと仕事がとれないです。言い換えれば、それだけやる気のある業者さんが仕事をとられます。)
このあたりの一般の方にはわかりにくい“事情”があります。


以上のようなことから設計事務所に依頼するメリットを理解していただけるのではないでしょうか。